Diary 2012. 5
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5月31日 (木)   【高齢者よ、 今が旬 】

 お互いに 年をとりて耳遠し 話ちくはぐ 笑顔で別る
 卒寿越え 何時果つるとも 悔いなきに 食は命と 炊事場に立つ
 おい息子 どっちが親か分らぬか 弱くなりても 親はこの我

地区の 高齢者学級の帰りとか、参加出来なかった私に、集落の友人から届いた 【老いて歌おう】 のパンフレット。
梅の盗難事件で、丁度 自分をもてあましていた矢先のことで、 読み終わったとたん、『よし! 来年の収穫までに、しっかりした 【柵】をしよう! 』 と、さっぱりと ”けり” がついて、頂いた歌集と 単純な自分に 助かりました。  一首 胸に ジン! とくる歌もありました。
 叱られて 泣く義母のいて 叱りつつ 泣く妻のいる 老々介護

左の梅の品種は、織姫【愛称は、ちび丸】、小梅の次に、収穫しますが今日で終わりました。 真ん中が 鶯宿梅、明日から 梅肉エキスの本番です。 右は、ピンク色の野茨の花、丁度開花と同時に 梅も収穫時期を迎えます。 白花の 野茨は一足早く、もうとっくに散りました。

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5月28日 (月)   心臓に響いた ショック

 こんな ”ショック” と言うか、 ”怒り”と言うか、、、自分でもびっくりするほどの腹立ちで、 胸が 心臓が ”ドキドキ” するのです。 こんな激しい腹立ちは 初めてです。 どうしても眠れず、書き込みを始めました。

 今日 一番期待している梅園に、収穫の時期を調べに行ったところ、梅がばっさり! 盗られていました。 一年かけて生産した梅、無農薬のため普通の半分の収穫もないのに、手間や肥料代は何倍もかかり、従業員の労働に似合った給料も、思うに任せず苦慮しているのに、残念でたまりません。 本当に 心臓が ドキドキ するのです。 深呼吸もしてみますが、、、残念です。
良い年をして 私の人間としての度量が足りないのか! こんな自分も 残念です。
書き込んでいるうちに、涙が ポタポタ 落ちてきました。 



5月26日 (土)   梅の収穫と加工開始

 今年はずいぶん遅れて、今日から梅の収穫開始。 多分梅園を始めて以来、初めての事です。 ”地球温暖化” のうえ、気温は乱高下。 百姓をしていると、梅をはじめ野菜なども、対応に ”右往左往” しているのが良くわかります。

今年春のほうれん草も、きれいに育って収穫を始めて間もなくでした。 突然 全部のほうれん草の夫々の真ん中に、 クチャクチャ と縮れたような変な塊が いっせいに発生してびっくり。 良く見ると 花になる芯(とう) だと解りました。 それこそ始めての事です。 何時もの ”とう”は、ほうれん草の夫々の状態によって、少しづつ立ちだします。 今度のように、一斉に立った事は一度も経験していません。 
多分 急な高温に、種を残そうと急いだのでしょう。 みるみる ”とう” が伸びましたが、食べてみると ”アク” もなく美味しいので、ほんのしばらく、一寸だけ出荷の干渉材に使いましたが、全部畑に漉き込んで土にもどしました。  人間のせいです。 


5月16日 (水)   梅肉エキスの 加工準備

 梅肉エキスの加工場を、梅園の中にせり出して改築したため、今年は環境が良くなり、少しだけ仕事がやりやすくなると思います。 今日 土鍋の配置も終わったようです。 
梅の収穫が始まると、向こう約五十日間、休み無しぶっ通しで、収穫しただけづつ加工していく 正念場です。
加工場を点検して、工場 事務所まわりの梅園や周辺を見回ってみると、数年前に、自分の下の田に掘った水場は、立派な自然の浅い池と云うか、堀になっており、周囲の樹木も枝をたれて陰をつくり、いろいろな昆虫や蛙が住み着いて、自然そのものの水場になっていました。 魚も願っていますが、他からの流れがないので、無理かなー と、一寸寂しいです。

左は、涼しげな 豊かな水場。 真ん中は、四十年前、霧島の牧場を引き上げる時、牧場の道連れというか、一緒に暮らした同志? 家族? のような気持ちから、ワラビと一緒に連れて帰った霧島ツツジ、大きなテーブルようになつています。
右の写真は、梅園の中まで増設した梅肉エキスの加工場。 一列に並んだ二十五個の土鍋を、一週間かけて渡りながら、梅肉エキスがじっくりと煮詰まっていきます。

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5月14日 (月)   お客様に 励まされ

 今朝事務所へ行くと、【いつも 有り難うございます。 我が家の元気の素です。】 吹田市の矢野様から、梅肉エキスと 梅ドリンクの メッセージつきのご注文。 横浜の 安斎様からも  梅肉エキスのご注文に添えて、【二月初めて注文させて戴きました。疲れがかるくなったようです。 云々、、】と、メッセージ付きでご注文が届いております。
今月は、私達の正念場です。 お客様からお便りを頂くたびに、遣り甲斐と責任を感じ、 雨の中梅園まで行きましたが、梅の樹は、雨にびっしょり濡れて低く枝をたれ、梅の実もしずくを落としながら、 収穫まで後 一週間かな? といったところ。
工場では、地下室から土鍋を出して洗ったり、梅肉エキスを煮詰めるガス台を組み立てたり、慌しくなってきました。
 私も、加工技術の伝承についてまだ充分とは言えませんので、今年までは師匠を勤めなくてはなりません。 しかし八十三歳、元気なつもりでも高齢には違いないので、改めて病院へ健康診断に行ってきました。

写真左は、雨にぬれた鶯宿梅、一番最後の収穫。 真ん中の梅は 【ちび丸(織姫)】、小梅と一緒で 一番早い収穫です。 右は、一番若い 昨年頃から成りはじめた梅ですが、 無農薬のため、 まだ病気などに対する免疫力が足りないため、【そばかす】(黒星病) が発生しています。 見た目が悪く梅干にした時、 少し皮の舌触りが気になりますが、成分は、農薬で見た目の綺麗な梅とは、【品質の格】が違います。 

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5月12日 (土)   地球は 動物植物共生の場所

 毎日、梅園のワラビを摘んでいる時、ワラビの中の細い一筋の道が気になっていたので、辿ってみました。 私の片足の幅にも満たない、細い軽い足跡ですが、梅園の端を辿り、下の狭間田の上で消えています。 『狸かな』 と思いましたが、狸の巣穴とは方向が違うので、回り道して田へ降りて探すと、休耕中の芹や低い草の中を同じ細道。 露で靴も足もビショビショになって辿ると、 ”チョロチョロ” と小さな、小さな流れに行き着きました。

今は休耕のこの狭間田も、昔は青々と風に波打つ早苗の田圃でした。  このチョロチョロと見え隠れする流れも、勢いよくほとばしりながら、夫々の田圃になみなみと水を配っていたのですが、今は狸や穴熊など 紅梅園の小さな住人たちの水飲み場のようです。
高齢化や後継者不足で、田や畑が荒れていく事を心配していましたが、開墾前の自然に還るのを見たようで、ほっとしたような、心が広がっていくようでした。 

 昨日梅園でも、 『ここには ”銭蝶々” がいる! ほら! ほら! 』 大声で呼ばれて写した、 卯の花の先に止まった 【銭(ゼニ)蝶々】羽の先の丸い模様が 【銭】。 還暦を越えた人が、学生の頃以来初めて会ったとの事。 写真の真ん中は、真っ直ぐ続く細道。 可愛い細道の終わりは、右の写真。 草の下を潜って小川の岸?、 小動物たちの水飲み場でした。

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5月11日 (金)   白モンパ病で 大手術をした梅

 二十年ほど前、当時最盛期にあった鶯宿梅の主力園に、白モンパ病が発生。  梅園の三分の一に広がりました。 農薬を使用しないため、中嶋先生の生科学研究所で商品化したばかりの ”発根剤と微生物” 主体の材料で治療した事があります。

 根回り一m七十cm前後の梅の地上部は、殆ど切り落とし、 丸太で四方からツッカイをしてから根回りを堀って、モンパ菌で腐った根を全部切り落としました。 主幹もモンパ菌が這っているところは ノミで丹念に削り落とし、その後に、生科研の粉剤を水でこねて塗布。 ツッカイ棒に吊るされた樹の下半分は真っ白です。 それを、同じ粉剤を混ぜ合わせた土で埋め戻しながら、 人の ”ガン” の手術と全く同じだと思いました。

とても、あの丸太になった梅から、根も 芽も伸びだすとは思えませんでしたが、心配した梅の白モンパ病も、七本の手術で止まり、手術した梅も助かりました。 
写真の樹は、三年位でつっかい棒と一緒に倒れ、やがて数箇所から新芽が伸びてきましたが、左の写真のように、一時枯れるかな? と心配していたところ、新芽が元気に伸びだしました。 折れた根も 【真ん中の写真】 逞しくなってきました。 右が、今の状態ですが、古い樹は殆ど朽ち落ちて、再生した枝が繁茂し、毎年実も成っています。

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5月10日 (木)   盆栽になった 鶯宿梅

 この盆栽のようになった鶯宿梅も、朽ちて再生している梅も、同じ年に同じ苗を植えた鶯宿梅ですが、この梅は発育が遅れ、周囲の梅の陰になってしまったのでしょう。 梅は陽の光が一番ですから、、。 
しかし 大きい樹の陰で台風から守られ、今まで折れもせず、腐った幹には大きな穴が出来た今でも、隣の梅の下陰で陽の光を求めなから、今年も 右の写真のように ”身の丈にあった” 実をつけています。 

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5月9日 (水)   豊かな 土壌

 百姓を目指し、行動を起こしてから半世紀以上、 梅を植えてから五十余年、 今思うと、ただひたすら 土つくり 土壌つくりに専念し、苦労して来た様に思います。
でも今、私が植えて育て、一緒に生きてきた鶯宿梅が、倒れたり 裂かれたりしても、再生していく姿を見ていると、本当に満足というか、 生きてきた人生を実感します。
土壌に助けられ、包みこまれるようにしながら、 ドッタリと地に倒れた老木の、丸太? みたいな朽ち木 から、新しい 若い枝が伸びて、それが梅の樹に再生して行く 過程とその姿。 本当にこの地球は 【輪廻】 【共生】 の世界だと しみじみと実感します。

左の写真の鶯宿梅は、昨年の ”異常な実の成りすぎ” に、四方に避けてしまった鶯宿梅ですが、 若い新梢がいっぱい出ており、もう大丈夫。 真ん中の梅は何年か前、自然に朽ち初めて、枯れたのか、生きているのか、 根っこだけ一メートル位朽ち残って、 ボックリ のように立っていましたが、何時の間にか ボックリ のテッペン から若い芽が伸びだして、右の写真のように、今年も小梅の実が成っていました。  

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5月8日 (火)   倒木梅の 再生

 左の 地を這う大蛇のような梅は、樹齢五十年ほどで三方に裂けた、鶯宿梅の古木です。 
裂けた時大木過ぎて、再生は無理だろうと思いましたが、出来るだけの手当てをして置きました。 気になっていましたから行って見ると、再生を始めており、まるで龍が大地を這いずりまわっているような逞しさです。

真ん中の幹が連立した梅は、もう七〜八年程前、左の梅と同様 倒れた梅から再生した鶯宿梅ですが、 もとの樹は土に還り、再生した二代目は独り立ちして、今年も右の写真ですが、実を着けていました。 

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