Diary 2006. 10
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10月31日 (火)   生活の リズム・命のリズム

 以前から気になっていて、最近本気で心配になってきた事、若い人達のなかに勤労者も含めて、朝食を食べず、スナック菓子とかカロリーメイト等ですませて、たまには昼食まで『飲み物か軽い食べ物』で済ませるとのこと。仕事ぶりを見ていて、別に問題と云うほどのことはないけれども、『やる気』が見えてこない、気を入れて仕事をしていない。 ただ、勤務時間が過ぎるのを待つみたいな仕事ぶりで覇気がない。
昔牧場をしていた時、牛の健康状態をみるには、餌を与えるときが一番良く解った。 朝食を猛烈な勢いで食べる牛は、頭も良かったし、大きくなって群れが出来た時、ボスになる牛は、殆ど朝食を元気に食べる牛に限っていた。
朝、日が昇ると朝食を自分で食べたいだけ食べ、夕方も食べたいだけ食べて、寝る。 肥育牛は全体の5パーセントで事故牛を止めないと、経営はきびしくなる。と言われていたが、2パーセント止まりで、充分な利益が出たため、8年計画を6年で目的を達成して、牧場経営は切り上げた。
人間も動物、自然のリズムで生活しないと、いつか思わぬ病気をしたりするはず。 私の兄も弟もお酒好きで、飲んだ時は生活のリズムがでたらめで、兄は52歳で入浴中の突然の脳溢血、弟も46歳で立ち話中に倒れてその晩に他界した。 規則正しく生活していた明治生まれの母は、90歳まで元気で一人で暮らして居たが、階段で足を踏み外し、手首の複雑骨折と、股関節の骨折で手術し、手首の複雑骨折は綺麗に治ったものの、股関節が治癒したあとも痛がって、寝たり起きたりで、96歳を全うした。
自然から生まれた人間だから、いくら化学が進んでも、40億年もの生活のリズムは、そう簡単に変えられるはずはないと思う。 高齢化社会は、やがて不健康化社会に変わって行くのではないかと、本気で心配する事もある。 
無我夢中で中年期を働き、初老になって気が付いたとき、私は、健康が一番の幸せの根源だと知った。健康てある事に比べたら、財産も金も程ほどで充分、権力なんて何おかいわんや。
何とかして若い人、忙しい人に朝、『梅干をいれたおにぎりを1個食べる』この習慣が、きっと健康な老後を約束していれますよ。と、本気で伝えたいと思います。


10月30日 (月)   自然との 共生

 紅梅園は『無農薬・無化学肥料生産』が特徴で、『人間も動物も植物も、みな同じレベルで共生する』これが理念です。 紅梅園が耕作するようになって30年も経過した畑では、多少虫に喰われる事はあっても、『虫取り』といって特に虫を駆除する事はありません。
しかし、耕作を始めて数年間は、キャベツ・青菜等は虫に喰われて、葉物の収穫は不可能に近いのです。 『紅梅園さんのキャベツは美味しい』とおっしゃるお客様のために、しばらくは虫取りに取り組みますが、捕獲した虫をどう始末するか、何時も悩みの種です。 今日の青虫は鶏にやって見ましたが、首をかしげながら食べようとしないので、裏の田に降りて行って、草の中に置いてきました。
運が良ければ蝶になるでしょうし、悪ければ、他の昆虫や小鳥の命になるでしょう。
『自然の摂理』だから深刻に考えない。くよくよしない。と自分に言い聞かせながら、今日も梅の剪定でした。
写真左は、柔らかい薄い肌の青虫。 真ん中は梅と共生の野菊の花(ヨメナの花)。 右は私のたった一つの楽しみで、大好きな柿ですが、1年待って何時も『ひよどり』に横取りされ、それも全部食べるのではなく、何時も熟れた柿ばかり3分の1ほど、つつき散らして、私の分は残しておらず、本気で腹がたち涙が出ることがあるのです。 

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10月25日 (水)   息抜きに 逃げました

 もう、一ヶ月以上雨は降らないし、社長の私だけ休みはないし、すっかり参ってしまい今日は、息抜きに会社を抜け出しました。
お隣のご夫婦の車に乗せていただき、ご一緒に、秋のえびの高原へ行きました。 それこそ近くに居て、8年ぶりのえびの高原でした。
下場はカラカラの日照りなのに、秋の高原では、カメラを向けると雲が出てきて邪魔されたり、陽が照ると赤や黄の紅葉が照り映えて見とれてしまったり、鹿が子供連れでヒョッコリ出てきたり、なかなかシャッターが切れなくて困りました。
しかし、自分の単純さが可愛くなるほど、うきうきして、はしゃいで、本当に息抜きの半日でした。 又、何時か抜け出して、今度は生駒高原のコスモスを訪ねようと、ドライブの約束をして、何処にも行かなかった様子で、午後から事務所に帰りました。

 机の上には、『今日は! 今回も甘くて美味しい愛情いっぱいのお野菜を、有難うございまし 
 た。しっかり味わって頂きます。 恵みの雨が降ってくれますように!』と、傘3本の絵の描かれた、広島県安芸郡の羽田様からのFAXがありました。 わずか半日の息抜きでしたが、羽田様のFAXで、最高の休日になりました。 羽田様、こちらこそ有難う御座いました。
写真は 赤松の林と、えびの高原のすすきに、落葉の間に咲いた、りんどうの花です。
 

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10月19日 (木)   足長蜂が ここにも残っていました

 今週から、紅梅園で一番広い鶯宿梅の梅園に移動して剪定です。
1段目の畑にも、蜂の空巣が大小合わせて数個ありましたが、2段目の畑には生き残っている巣もあり、朝は寒かったのか、巣の下に体を寄せ合うようにして動かなかったのに、陽が当たってきたら動き始め、警戒態勢に入った感じでした。 
足長蜂は、梅園の虫等が常食で、蜘蛛と同じく、無農薬の梅園の害虫を食べてくれます。 今年は、蓑虫やコスカシバ等害虫の発生が多かった為、蜂が増えたのでしょう。 もう殆どの蜂の巣は空になっているのに、この蜂たちは、成虫になるのが遅れたようで可愛想です。
 『生きすぎて 俺も寒いぞ 冬のハエ』、と云う一茶の句を思い出します。

蜜蜂だけは越冬して、春早々、梅の花が咲いて陽の照る日は、いち早く蜜集めにきて、3時を過ぎる頃、陽がかげり始めるとサッと引き上げます。 中には死んだように落ちていて、拾い上げた手の平の中で暖まってくると、ムクムクと動き始めるのです。 枯れ草を敷いた紙箱に蜂を入れ、土の中に軽く埋めておき、翌日、梅園に蜂の羽音が聞こえだしたら、箱ごと梅の枝に置おくのですが、何時の間にかいなくなっています。
今梅園には、毎日のように干草が届き、うず高く積まれますが、これは梅園の再来年の堆肥の一部になるのです。 左は『大蓑虫』、蓑の中から這い出して、黒光りのする頭に身震いしますが、私達の女学生時代は、蓑虫の蓑を開いて継ぎ合わせ、小物を作っていました。 どうやって中の虫を除いていたか、すっかり忘れています。

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10月18日 (水)   日照り続きが 今日で一月を越しました

 先月の17日台風で、18日から全く雨がふりません。 庭の池もカラカラに乾き、池の底を竹箒で掃除しました。
野菜畑は、毎日トラックで水を運んで散水しています。 どうなるのでしょう。 麦の種蒔きも出来ません。 山の手の梅園は、ミミズを食べにくるアナグマがバンバン掘り起こして、耕したようになって、まるで砂浜のようです。
今から約25年ほど前、畑地灌漑があったら、畑にも水を一定の期間溜めて、土壌の改善・殺菌・連作障害の緩和など、必要になると考え、話し合いなどあって、畑地灌漑工事が始まったのに、あれから約20年、まだ水が届きません。
私達百姓・農家が勉強不足で解らずやなのか、畑地灌漑の説明や必要性や利用法など、官側の説明不足なのか、未だに反対者が居て駄目とのことです。 本当に残念です。
水不足から、かろうじて生きている野菜に、芽を出しかけて苦労している人参やホウレン草に、毎日散水をつづけています。
田の稲刈には好都合で、明日は稲刈りをしたいと考え、毎日野菜の散水で暗くなるまで勤務なので、『今夜は、社長のおごりで豚シャブに行こう!』と、弾みをつけて剪定に頑張りました。
下の写真は、稲刈りを待つ田と、新社員に振り回されて、田の草取り3回を1回で、手抜きした為、稲の下は田の草が元気モリモリ(真ん中の写真)、来年の田の草取りが思いやられ、溜息が出ます。
 左は、カラカラお天気でも季節が巡ってきて、金木犀が香りはじめました。私が27歳の秋は、9月中旬が花盛りでしたが、約半世紀50年で1ヶ月遅れです。一昨年『今年は金木犀は咲かない?異常気象かしら?』と皆に聞いて、気付きましたが、温暖化現象の一例ではないでしょうか。

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10月15日 (日)   1個だけ 残っている蜂の巣

 紅梅園は無農薬のため、梅の樹のあちこちに、足長蜂の巣がかかっています。 もちろん作業中、蜂に刺される事もありますが、蜂の巣の数からみると、ほんの1〜2%です。 誰も意地悪しませんから、子供育てに忙しいのでしょう。 刺されるのは、蜂の巣に気付かずに、蜂を怒らせたときだけです。
 蜂の巣は今の季節、殆ど抜け殻になっているのですが、1個だけ蜂が残っており、朝晩肌寒くなったので心配になって行って見ると、まだ巣を守っていました。 写真を写そうとして梅の枝にさわって揺れたところ、パッと羽を広げて飛び立とうとしたので、シャッターを押しながら逃げました。
剪定が終わったこの梅園の下には、薬草の「ゲンノショウコ」が咲き、野イバラの実も色づき始めました。 梅園の下の農家には、柿の実も熟れており、明けても暮れても忙しい私の、ほんの憩いのひとときになりました。

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10月14日 (土)   山手の育成園は秋たけなわ

 今日で大体、山手の育成園の剪定が終わりました。 当初の予定より3日遅れました。
しかし、わずか半年余りで、若い二人、社会人としてずいぶん成長?してきました。 当初はどうなる事かと溜息といきでしたが、今では、夕方になって会社に帰るとき、『1日ご苦労様でした』、と体は疲れ切っていますが、気持ちは晴れ晴れです。 後継者達の教育の結果が見えてきたようです。 
 10月になって、本当に『つるべ落としの夕日』とは良く言ったもので、3時の休憩の後は、急にたそがれて、山の空気は一気に澄んで肌寒くさえ感じます。 帰って野菜に散水する頃は、サァーと暗くなります。 どうか、早く雨が降りますように!!。
 写真左の花は 梅園の片隅に咲く秋の花、紫の花は鈴虫草と呼んでいますが、何処から飛んできたのやら、すっかり野草の花と仲良しです。もうすぐ野菊も咲き、野茨の実も赤く熟れます。 真ん中は、食事のあと、しばしの昼寝と、傾いた陽を背に休憩。 
 

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10月12日 (木)   今日で 24日日照り

 9月17日、台風が来た後ずっと 日照り続き。 9月25日遅れ気味の玉ねぎの種蒔きして、9月27日、人参、大根の種蒔きしたのに、一向に雨は降らず、おまけに、毎日『異常乾燥』の警報。 10月1日の夕方から、毎日畑に水撒きです。 1トンタンクに水をため、トラックで畑に走り、動力噴霧器で散水するのです。
日が短いので、今日この頃は、暗くなってしまいます。
関西や関東は雨続きの様子なのに、こちらは24日も日照りつづきです。


10月5日 (木)   フレッシュ社員 頑張ってます

 向こう4ヶ月間、5.5ヘクタール・約1800本余りの梅の剪定予定を立てて、今のところ、大変ですが予定をクリアしながら、頑張ってます。
しかし、教える私も、着いて来る新社員も、疲れて休憩が待ち遠しい日々です。
せっかくだから、『仕事は楽しく 頑張りましょう』と、皆に言い聞かせながら、師匠の私にとって77歳喜寿の体力では大変です。 ましてや、『予定を立てて、毎日予定はクリアする』と、決めて始めたため、『予定時間オーバー!』と、作業の最中、何回か『激!』も飛ばします。 師匠の私は、時には休憩の途中で立ち上り、仕事の段取りをつけるため、作業をはじめる事もあり、夕方仕事を終えて自宅に帰ると、先ず作業着を着替え、ソファーで一息入れないと、お風呂にも入れない程、疲れ果てる日もあります。
今のところ、予定どおり進んでおり、お昼は梅園の草の上で、初めての2人も、鍋ごと持ってきた味噌汁をすっかり食べ尽くして、日毎に目の色が輝きだしました。
肉体はへとへとでも、気持ちは嬉しくて、ギシギシなるような肉体に鞭打ち??ながら、具だくさんの味噌汁をつくります。
写真左は、選定前の育成園、実が成りだしたばかりの梅です。 次は 殆ど剪定を終えた同じ梅園、山の梅園は、日暮れも早いです。

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10月3日 (火)   剪定作業 3日目です

 今日で剪定作業も3日目にはいりました。
防風垣に植えたドンクリの若緑の実が、上から見下ろしていて、なんだか腕や肩の痛さを忘れさせてくれます。
今日の梅園は、蓑虫の発生はありませんが、『コスカシバ』にやられた幹を、2本切り落としました。
ドングリが落ちる頃は、本当に日が短くなりますので、時間に急かれながらの剪定です。
左はまだ熟れていないドングリの実。 真ん中は選定前の8年生の梅の樹。 右は 綺麗さっぱりと、無駄な枝を剪定した後の左の梅の樹です。

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